2020年2月24日放送の「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」が話題ですね。
戦後の日本の礎を築いた吉田茂。
その元気の素は「人を食う」ことのようですが、いったいどういうことなのでしょうか。
目次
吉田茂の元気の素は「人を食う」こと?
吉田茂は、優れた政治感覚と強いリーダーシップで戦後の混乱期にあった日本を盛り立て、戦後日本の礎を築きました。
吉田茂はふくよかな風貌と、葉巻をこよなく愛したことから「和製チャーチル」とも呼ばれていました。
そんな吉田茂は、非常にユーモアがある政治家として知られており、このようなエピソードがあります。
日米修好通商百年祭での記者団の質問に
1960年に、日米修好通商百年祭に日本の代表として訪米しました。
その際にある外国人記者団に吉田茂は元気な様子を褒められましたが、このように答えたそうです。
「元気そうなのは外見だけです。頭と根性は生まれつきよくないし、口はうまいもの以外受け付けず、耳の方は都合の悪いことは一切聞こえません」
そして記者団は続けて、特別の健康法や不老長寿の薬でも飲んでいるのかを聞くとこのように返答。
「はい、強いてあげれば人を食っております」
米寿を迎えても元気な様子に
吉田茂は米寿を迎えても、非常に元気があったそうです。
ある日、大磯を訪れたある財界人がそんな吉田茂に感心して、長寿でいるための健康の秘訣でもあるのか聞くとこのように答えたそうです。
「それは君、人を食っているのさ」
吉田茂はからからと笑いながらそのように言ったそうです。
二度もこのようなエピソードを残しているわけですが「人を食う」とはどんな意味があるのでしょうか。
吉田茂の元気の素「人を食う」の意味は?
「人を食う」という表現は、現代人はあまり使わないものであるような気がします。
これは言葉の通りの意味ではなく、このような意味があるそうです。
もっぱら「人を食った」「人を食ったような」の言い回しで用いられ、人を小ばかにしたような態度、尊大・ずうずうしい態度などを形容する表現。
引用:https://www.weblio.jp/
「人を食う」という態度をすることが、長寿の秘訣であったと言っていたということですが、吉田茂なりのジョークであったと言われています。
吉田茂はジョーク好きであったことが有名で、2020年2月24日放送の「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」で吉田茂を鶴瓶さんが演じることも、非常に絶妙なキャスティングと言えそうです。
この「人を食う」以外にも、このようなエピソードがありました。
吉田茂のエピソードがユーモアすぎる!
非常にユーモアに富んだ吉田茂のエピソードは他にもたくさんありました。
日本の統計はいい加減
吉田茂は、マッカーサーに450万トンの食糧を緊急輸入しないと国民が餓死してしまうと訴えましたが、結局、アメリカからはその6分の1以下の70万トンしか輸入できませんでした。
しかし、それでも餓死者は出なかった。
すると、マッカーサーが「私は70万トンしか出さなかったが、餓死者は出なかったではないか。日本の統計はいい加減で困る」と難癖をつけた。
そして、吉田茂はこのように返答したそうです。
「当然でしょう。もし日本の統計が正確だったらむちゃな戦争などいたしません。また統計どおりだったら日本の勝ち戦だったはずです」
これにはマッカーサーも大笑いだったと言われています。
居留守がバレた言い訳に
ある日会いたくなかった客人に対して居留守を使ったことがあったそうですが、その客人に居留守がばれてしまいました。
その居留守に怒った客人に対して、このように言い放ったそうです。
「本人がいないと言っているのだから、それ以上確かなことはないだろう」
言い訳になっているのか微妙ですが、それほど会いたくなかった相手だったんだということなのでしょうか。
懐が寒い?
1964年11月の宮中園遊会での出来事です。
昭和天皇が「大磯はあたたかいだろうね」と吉田茂に呼びかけたそうです。
すると、吉田茂はこのように返答。
「はい、大磯は暖かいのですが、私の懐は寒うございます」
実際に懐が寒いことはないはずですが、この返答でその場が非常に和んだと言われています。
吉田茂の元気の素「人を食う」意味は?エピソードがユーモアすぎる!|まとめ
画像出典:rekisuta.com
吉田茂は、優れた政治感覚と強いリーダーシップで戦後の混乱期にあった日本を盛り立て、戦後日本の礎を築きました。
そんな吉田茂には、他の政治家にはないユーモアに富んだエピソードが多数ありました。
そのような背景からも、2020年2月24日放送の「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」で吉田茂を鶴瓶さんが演じることも、非常に絶妙なキャスティングですね。
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